メモリに要注意!?ServerQueenのWindows VPSを試してみる

月額810円からという驚異的な安さSSDベースのWindows VPSを提供するServer Queen
今回、大人の事情で色々な会社のWindows VPSを借りてテストを行った為、使い心地などをレビューしたい。

Server Queenって?

以前から安かろう悪かろうなイメージが強かったServer Queen。
大昔に何も知らずに安さに釣られてレンタルサーバを契約し、あまりの遅さにびっくりした記憶がある。
最近は改善されたとの声もちらほら見かける、GMO系列の謎が多いサーバ屋。

もしかしてWebKeepersと一緒?

実はServer Queenを申し込む前に、WebKeepersのWindows VPSを申し込もうとしていた。
ところがWebKeepersに申し込もうとした所、なぜか入力したメールアドレスはすでに登録されていると表示されるのだ。
そして試しに再発行を試みた所、どこかで見覚えのある画面が出てきたのだ。
そう、Server Queenの管理画面である。

これはあくまでも予想だが、Server Queenの運営会社はGMOクラウド、そしてWebKeepersの運営会社はGMOクラウドアメリカ。
という事は、実質的にほぼ同じ会社の為、同じサーバを両方のブランドで販売しているのだろう。
それにしても同じスペックで比較するとWeb Keepersの方が割高な点が気になる所だが。

なんとか申込み完了

実は元々Server Queenを利用するつもりはなかったのだが、Web Keepersの管理画面事件によりServer Queenの方が安価だという事に気づき、Server Queenを利用する事にしたのである。
というかこれくらい事前に調べとけよ俺!
早速一番安い810円のプランを申し込む事に(これが原因で後で泣くことになるとは・・・)。
申込みが完了するとスムーズにサーバが準備され、1時間以内で利用可能な状態になった為、早速リモートデスクトップで接続する事に。

SSDの効果かとても快適なのだが・・・

リモートデスクトップでの接続が完了し、色々触ってみるがこれがかなり快適なのである。
SSDの効果もかなり大きいのだろう。とてもじゃないが月810円の激安Windows Serverとは思えない。
繰り返すが月810円である。Windows Serverとしては破格もいいところである。

しかしどうやらレスポンスがワンテンポ遅れる感じがするのだ。
そこで調べてみた所、どうやらサーバはアメリカに設置されているらしい。
Server Queenのサイトを見た限りではサーバの設置場所の記載は無く(俺の確認が甘かったのか?)、勝手に国内だと勘違いし申し込んだのだが海外設置とは想定外であった。

Web Keepers事件を思い出し冷静に考えてみると、Web Keepersのサーバは基本的に全て米国設置であり、それをServer Queenと共有しているのであれば同じく米国設置の可能性はあったはずだ。
しかしながらこの安さ、ウザくて申し訳ないが810円である。米国設置だとしても許せちゃう!

突然アプリが終了する件

ここまで不満を垂れ流しつつ色々書いてきたが、この安さだと全て許せてしまうレベルだ。
だって実質サーバが米国設置だった事以外は全て想定内の事なのだから。

ところがしばらく運用していて気がついた。
知らない間に勝手にアプリが終了しているのだ。
近年あまりこういう経験も無く、鳥並の脳みそをフル回転させ考える・・・考える・・・!
そして色々調査した結果、ある問題点が浮かび上がった。

メモリ不足でアプリが強制終了されているのではないか?

メモリが少ないとは言っても1GBはある。
それに仮想メモリだって機能するだろうしなんとかなるだろう。
こういう楽観的な思考に待ったが入った。

早速仮想メモリの設定を調査してみると、なんと仮想メモリが無効になっているのだ。
無効化されているのなら有効にしてしまえとトライしてみるが、どうやっても仮想メモリを有効にする事ができない。
どうやら仮想メモリの機能は意図的に殺されているようだ。

ところでサーバのスペックは?

VM上からの情報になるが、6コアのXeonプロセッサが2台、物理メモリが128GB、そしてSupermicro製マザーボードを使用したサーバであった。
という事は、仮に全ユーザが1GBプランを使用した場合、理論上は100台以上のVMを収容可能である。
そんな無茶な、と思われるかもしれないが、この価格や搭載メモリを判断すると、このような運用をしなければ利益を出す事は難しいだろう。
という事は一つの仮説が出てくる。

  1. これだけの台数を収容する場合、いくらSSDを採用しているとはいえ仮想メモリを使われたら速度が非常に遅くなってしまうのではないか。
  2. そもそもServer Queenは仮想化技術にParallels Virtuozzo Containersを使用しているようだ。このソフトウェアは仮想メモリに対応していない。

おそらく直接的な理由としては2のParallels Virtuozzo Containersが仮想メモリに対応していないという事になるのだろう。
しかしながら、このような情報が公式サイトに(私の確認する限りでは)見当たらないのはいかがなものかと思う。

まとめ

勘のいい人なら申込画面にParallels社のシステムが使用されている為、気づく事もできるかもしれない。
しかしながら、このような情報がなかなか表に出ていないようなので記事にさせていただいた。

勘違いしないで欲しいが、Server QueenのWindows VPSは価格が安い割には高速だと感じるし、快適である。
仮想メモリが使えないという問題は、そもそも仮想メモリがなくても問題のないメモリ容量を最初から選択すれば回避できる。
それに価格設定を見る限り、余裕を持ったメモリ量で契約したとしても、それでも他社のWindows VPSよりはリーズナブルに感じる。

今回はケチって一番安いプランを選択したからこのような問題に気づいたのであって、ある程度余裕を持って契約していれば問題なく利用できていただろう。
このようなWindows VPSの用途は、個人ではFXでメタトレーダーなどを稼働させる場合が多いのかもしれないが、突然ソフトが強制終了し、取引を逃すリスクを考えるのであれば、特にServer Queenを利用する場合は余裕を持ったメモリの選択を心がけたい。